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水道屋という仕事
水道屋という仕事①
2010.08.26
「水道屋です。」
「ああ水道屋さんですか?大変なお仕事ですね」
「はい。まあ・・。」
こういう会話を何回繰り返してきたことだろう。
「大変なお仕事ですね・・」こう言われる度に、私は思うのです。果たしてこの人は水道屋の仕事について、どんなイメージを持っているのだろう?「水道屋」に対して、一般の人が抱くイメージを私は想像できません。なぜなら私自身が水道屋の息子であり、仕事の内容は知らないにせよ、幼いころから水道屋の父を間近に見て育ってきたからです。
水道屋の仕事内というのは、すごく説明しにくいです。業界人以外で水道屋の仕事を理解している人は少ないと思います。そんなに頻繁に呼ぶ必要があるわけでもないし、知らなくて当然ですよね。だから「大変ですね」としか言いようがないのかもしれない。
水道屋の仕事の範疇は広いです。解体工事や土木工事、時には大工工事(主に補修)もやり、ペンキを塗ったり、コーキングをしたり、左官屋さんのまねごともします。たまに「水道屋って、そんなこともするんですね。」と言われたりもします。「水まわりの何でも屋」というのが実態に一番近いのかもしれません。
私たちは「水道屋」と言いながら、ガス配管(最近はめっきり減ったけど・・。)もするし、ガスボイラー、石油ボイラーも取り替えます。オール電化工事も、エコキュートの設置工事では電気屋さんよりも水道屋の仕事の方が多かったりもします。「給湯器」=「お湯を沸かす機械」だから考えてみれば当たり前なのですが・・・。その他にも当社では温水式床暖房の設置などもしていますが、いろいろ勉強していくとキリがないくらい設備は深い世界です。
水道屋という仕事②
2010.08.26
建築現場における水道屋の仕事は、自分の好きなペースでは、なかなかできません。工事と工事の間にしなければいけない仕事があっって、次の工事の人になるべく迷惑をかけないように最適なタイミングで現場に入ることが求められます。工期の短い現場や、リフォームの現場では特にそうです。
そういう現場の流れに常に合わせないといけない水道工事ですが、別角度で考えると、なかなかおもしろい仕事でもあります。
以前、同業者に言われて気がついたのですが、建築現場に最初から最後まで出入りしている工事業者は実は水道屋と電気屋だけだと。
言われてみれば確かにそうです。一番長く現場にいるのは、本体を作っている大工さんですが、大工さんは基礎が出来上がった後にやってくるので、更地の状態は目にしません。そして普通は壁紙を貼る前に木工事は終わるので、完成は目にしません。(とはいえ完成後に補修や調整でたいがい、大工さんは来ています・・。)
その点、水道屋、電気屋は更地の状態で仮設工事にやってきます。その後もコンクリートで布基礎を打設する前(スリーブ入れ)、基礎を打った後(外部配管)、壁・床をふさぐ前(内部配管)、内装完了後(器具の設置)と最初から最後までちょこちょこと現場に入ります。例えば、瓦屋さんは上棟後の早い段階で瓦を葺いたら、もうほとんど来ません。サッシ屋さんも入るタイミングはだいたい決まっていますので、工事の全工程を見ることはありません。
最初から最後まで現場に出入りしていると、現場の段取りの良し悪しが見えます。それは、現場監督の力量ともいえます。また大工さんの性格もなんとなく分かってきます。几帳面な人、丁寧な人、現場がきれいな人、一緒にやりやすいな、という大工さんもいれば、そうでない大工さんに出会うこともあります。
現場全体の雰囲気や、人間関係も、なんとなく分かってしまうこともあります。
総じて工務店さんのいいところも悪いところも自然に見えてきてしまいます。